ひとさじのときめき

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いまでも大好きな漫画はこれ!唯一手元に残したコミック

20歳の誕生日を迎えたのを境に、私は大人になることを決意したのをおぼえています。

その時の自分にとって、大人になるってなんなのか?

それは、「漫画を読むのをやめること」でした。

今から考えると、「いや別にそこじゃないんじゃ!?」とも思うのですがね。
お酒を飲むとか煙草を吸うとか、そんなことじゃなかったっていう。

なんとなく、漫画を読むこと=子どもっぽく思っていたところがありました。
小さい時は漫画家になりたいとすら思っていたのに。

当時マーガレットを愛読していて、学生寮に住んでいた私はみんなで回し読みしてストーリーの成り行きを本当に楽しみにしていたものでした。

それが20歳になった途端に買うのをやめてしまったので、寮生からも「なんでやめちゃったの!?」と言われたもんです。たしかにね。漫画読むのやめたのを道連れにしちゃった感があります。

ある漫画のイラストをはがきに描いて送ったら本誌に載ったりして大喜びしたし、神尾葉子先生の花より男子とか、あの時の超大人気連載も気になっていたけど覚悟は本物だった。

でも全ての漫画を処分するには忍びないし、勇気がいりました。
そうだ、お気に入りの漫画を1つだけ残そう。1つだけ…

そう思って、手元にあったコミックの断捨離という苦渋の決断を自らに強いたのです。

悩んだ末に残した、その漫画がこちらです

ここはグリーン・ウッド 1 (白泉社文庫)

作者:那州雪絵
「ここはグリーン・ウッド」
白泉社

出会いは私が中学生の時でした。友達に勧められて読んだのがきっかけです。
連載されていたのは1986~1991年の「花とゆめ」でした。
緑林寮(通称グリーン・ウッド)という、とある高校の男子学生寮に住む個性あふれるキャラクターたちのドタバタ学園コメディです。

もうね、この漫画がきっかけで学生寮に住みたくなったんですよ。
それくらい人間模様が面白くてワクワクして引き込まれたものでした。

そして実際高校を卒業してから学生寮に入ることになり、笑ったり泣いたり怒られたりの楽しい3年間を過ごすことができました。漫画ほどではないけど、現実も奇なり。です。

いまでもたまに読みたくなって引っ張り出して読むことがあります。
何度も読んで先がどうなるかわかっているのに、ページを繰るたびに楽しくてワクワクしてしまう自分がいるのです。

もうね、大好きなんです。「ここはグリーン・ウッド」。
おばさんになった今も。

それって大人になったの?20歳の自分は思うでしょう。

いいんだよ、好きなものは好きなんだよ。それでいいじゃない。
いつの間にか年を重ねてしまったけど、大人になるってそんなことじゃなかったんだよ。
20歳の私。

 

今日のときめきBGM
TRUE LOVE / 藤井フミヤ