先日、渋谷ヒカリエの8階でいろんなフライヤーが置いてあるテーブルをふっと見たときのことでした。
「名刺版写真展」というイベントのポストカードが置いてあったのです。
その名の通り、名刺サイズの写真(8.3×6cm)を展示しているイベントのようなのですが、名刺サイズの写真!?と思いまして。
よくよくポストカードを見ると、額の真ん中にこじんまりと収まってる写真が、まるで小さなアートのようでした。
あまり聞きなれないのでちょっと調べてみたところ、この名刺版写真(カルテ・ド・ビジット carte de visit )というのは、1854年にフランス人 A A ディスデリという方によって生まれたそうです。昔は現代で言うプロマイド的な写真として楽しまれていたとか。
そうかあ、こういうサイズの写真あるのかあ~...
って、うちにもありました!
ワタシ自身の写真で恐縮いたします。
これは実家の近くの写真館で撮られた覚えがあります。芝生みたいなカーペットの上に座り、背景は写真でした。なんだかわからないけど笑ってと言われて笑ったような気がします。もう色がセピア色に変色しちゃって時代を感じますね。(いや~!)
ちなみにサイズは7.5×5.5cmでした。ちょっと名刺よりも小さかった。
我が家の名刺版写真はこの1枚きりなのですが、確かにプロマイド的な感じがします。ポケットに忍ばせておくのに良いサイズ感です。
今だったらスマホカバーのポケットに入れて、時々見るとか?
あ、壁紙にしちゃうか。
いまは写真を現像して、アルバムに収納するということがめっきりなくなりました。
スマホで撮って送信、LINEで交換、共有アルバムが便利過ぎて。
でもやっぱり写真がセピア色に変わってしまっても、こうして手元に残して写真の紙の質感をなでながら眺めるのもいいですね。
110フィルムで撮ったらこういう小さな写真にしてみたいなあ。
引き延ばした大きな写真も迫力があっていいのだけれど、手のひらの真ん中にすっぽりと収まってしまうような写真もいい。
なにが写っている世界なのかまじまじと見つめて、そっと胸ポケットにしまっておきたくなる。そんな1枚があってもいいな。
そしてこの前買った本。
「写真を読む夜 13人の写真家たちの撮影哲学:プロフェッショナルのテクニックと視点」
著者 山内宏泰
興味のある写真家が何人か載っているのと、対談形式で語られているのがその場で一緒に話を聞いているようで面白いなと思いました。
中でも高橋恭司氏は個展を観に行ったばかりだったので余計に興味があり。
13人の写真家たちひとりひとりを13夜にわけて写真を読むという、なんて素敵な発想か。今夜は雨の涼しい夜風を感じながら、またゆっくり続きを読もうと思います。
今日のときめきBGM
世界はそれを愛と呼ぶんだぜ / サンボマスター