ひとさじのときめき

BOOKS,ZINE/写真/つぶやきミックス

写真集をジャケ買い。

前回に引き続き、本の話で。リトルプレスのほかに写真集も買ったんですよ。しかも2冊も!!しかもジャケ買いですよ!
一冊目はソール・ライター(SAUL LEITER)のもの、もう一冊は私は知らない方(Aさんとしましょう)の写真集です。

普段ジャケ買いってあんまりしなくて、どんなものか確認したいほうです。でもAさんの本の装丁が良くて、表紙の写真もすごく良かったのです。
お値段もなかなかのものだったのですが、フィルムで包まれていて中が見られない・・・どうしようかと何度も手に取ってしばらく悩んでいたのですが、タイトルにも惹かれ思い切って買ってしまいました。

「あの時買えばよかったなあ・・・」なんて、また何十年も記憶に引っかからないようにしよう!と思ったりして。

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と、思ったりしたのがいけなかったなあ~。(急落)
外見でいろいろ良いほうに想像してしまい、勝手にこういう感じかなと思ってしまいました。外見で人(本)を判断してはいけませんね。ちゃんと人柄(中身)を見ないと。なんちゃって。
でもまあ写真集って安くないものも多いし、見本で置けないのもあるかと思うんですよね。かといって立ち読みで写真のページが汚れてもいけないし・・・

そんなわけでジャケ買い1冊目は思っていたものとちょっと違いましたが、装丁と表紙の写真は素敵だったのでOK!としました。

ということで、二冊目はソール・ライターの写真集です。

タイトル まだ見ぬソール・ライター(THE UNSEEN SAUL LEITER)
著者 ソール・ライター、マーギット・アープ、マイケル・パリーロ
発行所 株式会社青幻舎インターナショナル
発行日 2022年8月30日 初版
定価 3800円+税

ソール・ライター展は2017年と2020年に渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されていた時に観に行ったことがあり、面白い写真を撮るなあと思っていました。

構図が面白いと思ったのです。
なんというか、歌川広重の浮世絵みたいな。こういう角度から撮る(見る)のか!という斬新さ。

もともとは絵を描いていた方で、後にはファッションフォトグラファーとして活躍。ここでなるほど、と思いました。だからか、こんな写真撮れるのは。

この写真集は、ソール・ライターの死後、アトリエから見つかった膨大なフィルムやスライドなど整理されているなか、未発表のスライドから厳選して構成されたものだそうです。

映画のワンシーンにも見える写真の数々、でもそれらは彼の自宅周辺の、お散歩コースみたいな身近な日常だったのでした。
ここにも驚きです。日常ってこんなに映画のワンシーンみたいだったっけ?
私の地元でもこんな風に撮れますか?って。

たぶん色使いや構図とか、なんかいろんな要素が絡み合って、彼のもつ独特の雰囲気の写真になるんだろうな。

何の変哲も無いものを写して、そのなかに``特別な何か‘‘を見つけるのが好きなのです。
~ソール・ライター~

地元で撮れなくもないだろうけど、(ほんとか!)こんな風に日常をドラマティックには撮れないような気がします。でも、切り取れたら面白いだろうな、と思います。

ソール・ライターの新たな視点に出逢える、そんな一冊です。

私はいま自分に合うカメラを探す旅に出ている途中ですが、自分がどんな風に撮りたいのかっていうのもわかってないとですね。
まだそのスタイルを見つけるには至らず・・・なかなか奥が深いです。

 

今日のときめきBGM
勝手にしやがれ / 沢田研二