ひとさじのときめき

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記憶の中の写真を撮りたい。オールドレンズ smc PENTAX-F SOFT 85mm F2.2

写真の好みの中に、ぼんやりした感じというのがあります。
雰囲気で言うとソフトな。

思い返せばソフトな雰囲気のポートレート写真を見て「いいなあ~!!」と思ったのが20歳の時でした。近所のお姉さんが成人式の時に写真屋さんで撮ったものです。
当時はこの写真屋さんすごい!と思いましたが、いま思えばそういうレンズで撮っていたのかなあ?
20歳を美しく撮ってくれる写真屋さんのセンス、やっぱりプロです。

そんな私の撮りたい雰囲気が撮れるのではないか?と思っているのが、ソフトレンズです。植田正治氏のような、ふんわりと優しいベス単外しの写真みたいな。

私はPENTAXの一眼レフ機を使っているため、PENTAXのソフトレンズがいいのかと思って探してみましたが、新しい製品は無しでした。
代りにLENS BABY社のレンズがPENTAXのオンラインショップにあったくらいで。

そっかー…。いや、でも過去にはあったんだろうな。
そう思って調べたところ、こういうレンズがありました。それがこちら

「smc PENTAX-F SOFT 85mm F2.2」 です!
もうさっそく撮ってみましょうか!

作例)

PENTAX KF  smc PENTAX-F SOFT 85mm F2.2

WOW!ドリーミー!
街の花壇って、こんなに夢見がちなお花だったけ?

 

 

怖い顔の狛犬もふんわり優しく見えます

 

 

ほわほわでふんわり、遠い記憶の中を垣間見るような画が撮れました。
お花の色や緑がとてもきれいに映える気がします。

調べてみたらこのレンズは写真家の故・秋山正太郎氏が愛用していたそうです。
秋山正太郎氏は花と女性を撮ったら逸品の方で、女性ポートレートを数多く手がけ、女優の原節子さんの番カメラマンだったとか。また40代半ば頃から本格的に花を撮り始め「花の写真家」とも言われている方です。

確かに…このレンズで花と女性を撮ったら幻想的で美しい雰囲気をまとう画が撮れますね。

ハナミズキもこんな雰囲気になるのね

このレンズの構成は1群2枚だそうで。ええ、少ない!
作られたのは1986~1990年。

撮るときはあまり寄れない感じですが、手動でピントを合わせながらいいところでシャッターを切ります。
たまに周りが回るような写真が撮れることもありますが、活かせば面白いですね。

なんとなくぐるぐる回るみたいな画になることも

実は年明けに購入したのですが、冬場でソフトレンズを活かせる風景に出逢えなく今になってしまいました。
いろんなお花が咲く季節になり、これは出番だ!ってことで使ってみましたが、買って良かったです。好きです、このレンズ。

今のレンズも改良が重ねられていいものがたくさん出ていると思いますが、古いオールドレンズと言われているものの中には、珠玉の素晴らしいレンズがたくさんあるのでしょうね!お宝探しだなこれは。

あと、これは余談ですがlomographyの一部フィルムが値上げだそうですよ~!!
2023年4月24日(月)の注文・購入分から改定とのこと。

例えば35mmフィルムの
Color Negative ISO 100 3本パック3580円→4480円
Color Negative ISO 800 3本パック5980円→7480円

いまのところ一部のフィルムですが、これからほかも値上げの可能性はあるでしょうね~。どんどんハードル上がるわ…。

 

今日のときめきBGM
俺たちの明日 / エレファントカシマシ