ひとさじのときめき

BOOKS,ZINE/写真/つぶやきミックス

ソール・ライターの展覧会を観に。+感じたこと。

最近のこと、家の諸事情でまったく余裕のない日々を送っておりました。
自分のことなど後回しになってしまい、もう一月くらいでしょうか。

怒涛の日々でしたが諸事情もなんとかひと段落。楽しみにしていたソール・ライターの写真展覧会「ソール・ライターの原点~ニューヨークの色~」を観に行ってきました。
開場と同時に行ったのですが、やはり人気の展覧会です。

「ソール・ライターの原点~ニューヨークの色~」チラシなど

没後に見つかった膨大なフィルムの中からピックアップされた作品群、ということで            400点以上が展示されています。

モノクロームで始まる、一枚一枚の写真を順番にじっくりと観ていきます。
フィルム写真を紙にプリントした、この質感って大事なのでしょうね。
まじまじと見つめて思いました。

今回は彼が手掛けたファッション誌の写真たちもたくさんありました。
1950~1960年代のHarper's BAZAARという雑誌です。

ところどころに彼らしい視線が映し出され、ファッション誌ながらも商品を前面に押し出す感じがしません。新しい視線でファッションの魅力を見ることができるのです。

そして画家としてのソール・ライターの作品も展示されています。
水彩とガッシュで彩られた絵画は、抽象的でありながら優しい雰囲気を感じました。
絵を描くことも写真を撮ることも、相通じるところがあると思います。(私の想いでは)

写真は時代を追って変化していく、モノクロームからカラーへ。

まるで目が覚めるような感覚、カラーフィルムが登場したときはきっとこんな感動があったのかなと思いました。

そう、今回の展覧会では写真撮影は一部を除いてOKでした。
なのに、なんてことでしょう!私はスマホを家に忘れて出てきてきまったんです…
ああ~...がっくし。
でもせっかく来たんだ、本物をしっかり目に焼き付けて。

そして最後も圧巻!大スクリーンでたくさんの作品を体感しながら、しばし浸ることが出来ました。

2023年の展覧会も、ソール・ライターの視線や感性をじっくりと感じ取ることができる作品群。
そして散りばめられた彼の言葉。
人がらも感じながら観てまわることが出来ます。

このソール・ライター展は渋谷Bunkamuraで2017年、2020年と開催されています。
初めて2017年にソール・ライターの展覧会を観に行ったとき、隙間から覗くような自由な構図と、差し色の効いた画がとても印象的だったのを覚えています。

そして2020年。コロナ渦の始まりのなかで行こうかどうしようか、迷いながらもう観れなくなるかもしれないと思って行きました。
行ってますます好きになり、今回の2023年!なんとかまた観に行くことができました。

場所)渋谷ヒカリエ9F ヒカリエホール ホールA
会期は2023年7月8日(土)~8月23日(水)までです。
機会がありましたら是非。

 

今日のときめきBGM
THE FIGHTER  /  Rockon Social Club